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1991 年度 実績報告書

エイズを中心とする抗ウイルス活性を指向した異常ヌクレオシドの合成とその生理活性

研究課題

研究課題/領域番号 03640478
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

西山 繁  慶應義塾大学, 理工学部・化学科, 助教授 (20137988)

キーワードオキセタノシン / オキセタノ-ス / 抗ウイルス剤 / ヌクレオシド
研究概要

近年のエイズ、B型肝炎等のウイルス性疾患は、臨床上重大な問題となっており、強力かつ有効な化学療法剤の開発が緊急の課題となっている。この様な状況下、ヌクレオシド類緑体にその可能性を求めて多くの研究がなされている。本研究では、新規四員環糖(オキセタノ-ス)を構成糖とするアデニン型ヌクレオシド抗生物質オキセタノシンをリ-ド化合物として合成研究を行なった。
1.2ーデオキシー2ーヒドロキシメチルーDーエリスロオキセタノ-スおよびDーエリスロオキセタノ-スのグリコシル化に関して、水酸基の保護基を種々変化させて、反応成績体を検討した。その結果、報告者が見出した四員環糖に適応される七員環隣接基関与によるグリコシル化反応は4'位の置換基の反応性、あるいはそれに伴う五員環糖への環拡大が重要な因子を占めることが判明した。とくに、オキセタノ-スはピラノ-スやフラノ-スとは異なりβーラクトンのそれに類似した化学的性質を示すことが判った。
2.ガンシクロビル、アシクロビルなどの鎖状抗ウイルス剤の有する立体配座の一つと同様な配座を持つ分枝シクロプロピルヌクレオシドを合成した。
3.オキセタン環とヌクレオシド塩基の間にメチレンの存在するオキセタノシルホモヌクレオシドを数種類合成することが出来た。
4.ショ-ドマイシン型ヌクレオシドの合成を行ない、オキセタノシルマレイミドを合成し、さらにフォルマイシン型ヌクレオシドの合成を試み、重要な中間体であるピラゾ-ル誘導体を合成した。
5.現在、オキセタノシンの炭素環類縁体は、顕著な生理作用により医薬品化が期待されているが、本研究において、その前駆体となる光学活性シクロブタン誘導体の簡便な合成法の開発を行なった。
上記合成されたヌクレオシド類は、現在生理活性試験に供しているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西山 繁: "Oxetanocinーoxetanose chemistry:Lewis acid promoted glycosidations of the Derythrooxetanose derivatives" Nucleosides and Nucleotides.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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