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1992 年度 実績報告書

ウズラの繁殖期終了時における肝臓ー甲状腺系の役割

研究課題

研究課題/領域番号 03640626
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

和田 勝  東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (40100953)

キーワードウズラ / 繁殖期の終了 / ゴナドトロピン / 黄体形成ホルモン(LH) / チロキシン / トリヨードチロニン / 5'モノディオデナーゼ / 低温
研究概要

ウズラの繁殖期終了時には日が短くなることに加えて気温の低下が必要であることが明らかになり、このとき血中のトリヨードチロニンが上昇することが確かめられた。そこで、低温がどのようにして繁殖期を終了させるのか、すなわち脳下垂体から分泌される黄体形成ホルモン(LH)の分泌を低下させるのかを調べた。
16L8Dで飼育したウズラを、長日(16L8D、19℃)、短日(8L16D、19℃)、短日低温(8L19D、12h19℃:12h9℃)の3つの条件に1100に移し、その日の2000に、それぞれのグループから10羽ずつを選び断頭で殺し、肝臓を摘出した。残りの10羽ずつはそれぞれの条件下でさらに飼育し、6日目の2000に同様に殺し肝臓を摘出した。摘出した肝臓のリン酸バッファー粗抽出液にチロキシンを加えて培養し、生成したトリヨードチロニンを測定することにより、5'monodeiodinase活性を推定した。短日群では両日とも酵素活性は長日群と変わらなかったが、短日低温群では酵素活性が両日とも有意に上昇していた。したがって、低温が肝臓の酵素活性をたかめ、その結果生じたトリヨードチロニンがLH分泌を低下させると考えられる。
野生系ウズラで短日と低温に対する反応性を調べたが、これまで用いてきた実用ウズラとの差は見いだされなかった。家禽化されている実用ウズラのもつ低温に対する反応性は種に固有な性質と考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Wada,M.: "*outdoor cages under natural conditions.Annual changes in levels of plasma LH and size of cloacal protrusion in Japanese quail(Coturnix coturnix japonica) housed in*" General and Comparative Endocrinology. 85. 415-423 (1992)

  • [文献書誌] Tsuyoshi,H.: "Termination of LH secretion in Japanese quail due to high- and low-tempereture cycles and short daily photoperiods" General and Comparative Endocrinology. 85. 424-429 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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