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1992 年度 実績報告書

バクテリア起源磁鉄鉱の鉱物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640668
研究機関新潟大学

研究代表者

赤井 純治  新潟大学, 理学部, 助教授 (30101059)

研究分担者 佐藤 高晴  新潟大学, 工学部, 講師 (90196246)
吉村 尚久  新潟大学, 理学部, 教授 (40018255)
キーワード磁鉄鉱 / バクテリア / 結晶学的方位 / 新潟県 / 潟湖 / 日本海 / 生体鉱物 / 環境変化
研究概要

今年はおもに新潟県下の潟湖から現生の走磁性バクテリアを捕集し、それに含まれるマグネトソウムのミネラロジーを詳しく調べた。形態の特徴を検討しビット状形態をなすものや、希といわれていた双晶を相当数見いだした。チェインをつくる個々のマグネトソウムの伸びの方向は磁気モーメント的にもっとも効率的(磁鉄鉱立方晶系の[111]、[112])とされているが涙滴型のものでは軸方向([100])に伸長することがわかった。分類・進化とも関連して意味ある発見であろう。また新たにバクテリア体内の鉱物質物質としてにマスカナイトを発見した。又高分解能電顕像を多数撮った。日本海、太平洋の環境変遷をこのマグネトソウムでみる試みをおこなった。日本海のサンプルについては、深度分布、平面分布、特徴的鉱物の分布との関連等を見、よどんだ環境を示すと考えられる石膏が見いだされ、コアサンプルではマグネトソウムとスメクタイト量が変動し、後氷期の環境変化時期と一致している可能性が考えられた。また、太平洋の古地磁気変化とカーボネイトの消長から環境との関わりをも論じた。以上最近わかった点は今年の鉱物学会で発表の予定。またこれまでの成果についてはいくつかの論文・学会特別講演にて発表した。経費はマグネトソウムを集めるサマリウムコバルトの特殊強力磁石、シャーレ、ビーカー他室内実験の器具類、バクテリア飼育用薬品、さらに試料採集および研究連絡・討論会・学会での成果発表の旅費(東京野川公園の池は日本で最初に現生バクテリアの発見地として標準的試料をうる為、千葉県鴨川周辺および糸魚川市周辺の堆積岩の試料検討のため、また古地磁気、および鉱物関係の人があつまる機会に結果の解釈について相談・討論をおこない、仙台の岩鉱学会では特別講演として成果を発表等)に使用した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤井純治: "バクテリア起源磁鉄鉱の電顕鉱物学的研究" 電子顕微鏡. 28. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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