本研究で得られた知見は以下の通りである。 1.比例モ-ドでは、得られる位置分解能は電子なだれ中の生電気量にほぼ反比例はて小さくなり、前置増幅器などによる電気的雑音でほぼ決まっている。GMモ-ドでは位置分解能は劣化する。2.荷重結合容量の大きさが電気的雑音ひいては位置分解能に及ぼす影響はカソ-ド上のパタ-ンにより発生する浮遊容量と同程度以下に出来、パタ-ンの単純化により従来の方法に比べより優れた位置分解能が得られる。又、その際荷重結合容量の最適値が存在する。3.非対称MBWC法では位置分解能はX線入射位置座標に強く存在する。これは対称化MBWC法では改善ざれると期待され、今後さらに研究を進める必要がある。4.前置増幅器の検出器側から見た実効的容量を十分大きくとる事による、有感部内での非線形を数%に抑える事が出来る。荷重結合容量の非線形への影響は小さい。
|