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1992 年度 実績報告書

超音波スペクトラム解析法による残留応力の非破壊測定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03650091
研究機関立命館大学

研究代表者

岩清水 幸夫  立命館大学, 理工学部, 教授 (70026152)

キーワード音弾性法 / 超音波応力測定 / 残留応力 / 非破壊測定 / 超音波のスペクトラム解析 / 振幅スペクトラム / 位相スペクトラム / 横波の偏り方向
研究概要

1.超音波横波のスペクトラム測定は、偏り方向と横波音速差の検出に最適と考えられる。この方法によって偏り方向を十分な精度で検出すれば、せん断応力の非破壊測定とせん断応力積分法の適用によって、非破壊残留応力測定が可能になる。本研究はこのような超音波スペクトラム解析法を実用化するための基礎的研究である。
2.前年度(初年度)にV字切欠き試料の応力分布を対象にして詳細な検討を行い、新しい知見である位相スペクトラムの有効性を含む良好な結果を得た。最終年度である本年度は、V字切欠き試料と焼きばめ試料を用いて、スペクトラム測定を継続し次の結果を得た。
(1)前年度に明らかにされた偏り方向の非直交性について検討し、測定される2方向の平均方向を用いることにより良好な応力解析結果が得られることを確かめた。
(2)V字切欠き試料においても良好な応力解析結果が得られ、超音波スペクトラム解析法の信頼性が確認された。
(3)V字切欠き試料では、曲げ応力領域を利用して実用的な非破壊残留応力測定が可能なことを示した。特にこの場合には音弾性定数も同時に測定される。
(4)焼きばめによる残留応力に関して、せん断応力成分が非破壊的に測定されることを確かめ、更に応力分布の対称性を利用する主応力差の非破壊測定も有効であることを示した。
(5)前年度と本年度の結果を整理し、超音波スペクトラム解析法の実用化をはかる上で有用な成果報告をまとめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Hiramatsu,T.Iwashimizu: "Ultrasonic residualstress measurement in welded plates." Residual Stresses-III(edited by H.Fujiwara et al.)Elsevier. 304-309 (1992)

  • [文献書誌] 小堀 修身,脇坂 匡,岩清水 幸夫: "やきばめ残留応力の音弾性測定" 日本機械学会講演論文集NO.934-1. 101-103 (1993)

  • [文献書誌] 岩清水 幸夫,福永 馨: "音弾性スペクトラム解析による応力測定" 日本非破壊検査協会音弾性研究会講演論文集NO.10. 58-63 (1993)

  • [文献書誌] 岩清水 幸夫(分担執筆): "応力・歪測定技術(監修河田幸三)第2章,第14節 音弾性法" 総合科学技術センター, 29 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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