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1.実験装置は空気源、旋回流発生器、粒子供給器、輸送管路、固気分離部及び返送管路からなる。旋回流発生器は輸送管入口部に置き、軸流固定案内羽根式で羽根角度の異なるものを5種類準備した。これによって旋回強度を変化させた。粒子は旋回流発生器の下流から供給される。輸送管は全長約13m、直径80mmのアクリル製水平直線管路からなる。
2.被輸送物は粒径、密度がそれぞれ異なるポリエチレン、塩化ビニ-ル及びポリスチレンの各ペレットを使用した。
3.空気のみの流れについて、2種類の管レイノルズ数、5種類の旋回流発生器に対して、それぞれの場合の管路各位置に置いて、3孔ピト-管によって、断面内の軸及び円周速度と静圧分布を測定し、旋回流の管路に沿う減衰特性を測定した。
4.これにより、スワ-ル数の減衰則を求め、壁静圧、流量平均動圧、静圧及び動圧がスワ-ル数のみの関数であることを明らかにした。そして、壁静圧と流量の測定から旋回流の管路に沿う諸特性を精度よく推測できる実験式を作成した。
5.各粒子について、粒子の供給量、空気流量及び旋回強度を種々変化させて、旋回流発生器による損失を含めた輸送に要する全圧力損失、粒子による付加圧力損失、粒子の管内流動様式及び粒子速度を測定した。
6.この結果、旋回流空気輸送は輸送の困難な入口部で低速の場合、極めて効果的であることが明らかにされた。これは旋回流の場合、入口部では同じ空気流量に対して空気の運動エネルギ-が大きいことによっている。
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