研究概要 |
有限要素法と流体のマ-カ-粒子表示を融合させた,自由表面流け問題のための数値解法を構築し,数値実験を行った。その結果,以下の知見および成果が得られた。 1.よく知られたダム崩壊問題を解き,計算結果を実験値と比較した結果,良好な計算精度を有することがわかった。 2.いくつかの例題について計算を行った結果,流体を粒子の集合体として表現し,個々の粒子の動きを時々刻々追跡する本方法のような場合,高次の有限要素による粗い分割よりも,低次要素を使った細かい要素分割の方が数値計算が安定化し,マ-カ-粒子の動きが自然で滑らかになることがわかった。このことから,細かい要素分割による連立1次代数方程式の大規模化に対処するための方策(たとえばEBE(elementーbyーelement)解法など)を講じる必要があることもわかった。 3.パ-ソナルコンピュ-タとビデオレコ-ダ,ビデオプリンタを組み合わせて,解析結果の動画化システムを構築した。簡単な画像を使ってシステムのチェックを行い,システムが正常に作動し,動画を作成できることを確認した。
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