研究課題/領域番号 |
03650233
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小山 純 長崎大学, 工学部, 教授 (00037920)
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研究分担者 |
阿部 貴志 長崎大学, 工学部, 助手 (30222649)
泉 勝弘 長崎大学, 工学部, 助手 (50128154)
樋口 剛 長崎大学, 工学部, 助教授 (50156577)
辻 峰男 長崎大学, 工学部, 助教授 (80145218)
山田 英二 長崎大学, 工学部, 教授 (00039661)
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キーワード | ポジションセンサ-レス / サ-ボモ-タ / 半波整流励磁方式 |
研究概要 |
サ-ボモ-タの性能を左右する重要な部品であるロ-タリィエンコ-ダは、サ-ボモ-タのコストの大きな部分を占めており、しばしばドライバ-からの距離、周囲温度などサ-ボモ-タの設置条件を制限する要素となる。本研究は、研究代表者が先に提案した「半波整流ブラシなし同期電動機」のバイアス周波数成分のインピ-ダンスが回転子位置によって変化することを利用し、回転子位置の推定を行うことによってロ-タリ-エンコ-ダをなくし、ポジションセンサ-なしのACサ-ボモ-タを実現しようとするものである。これまで得られた主な研究成果は次のとうりである。 (1)現有の同期電動機を改作し、回転子にダイオ-ドを組み込んだ半波整流ブラシなし同期電動機と、それを駆動するためのIGBTならびにトランジスタインバ-タとそのコントロ-ル回路を試作した。本コントロ-ル回路はマイクロCPUで制御され、回転子の位置や速度、回転子d軸と励磁軸との偏差角、バイアス周波数等を自由に制御できる。 (2)電動機の端子電圧・電流より、バイアス周波数の励磁成分、トルク成分を分離演算する検出回路を製作し、回転子位置がこれらの量に与える影響を測定した。その結果、回転子d軸と励磁軸との偏差角によってバイアス周波数成分のインピ-ダンスが大きく変化することが明らかになり、ポジションセンサ-なしシステムの可能性が明らかになった。 今後、高速領域での速度起電力がバイアス周波数成分のインピ-ダンスに与える影響、励磁電流成分の大きさの影響等について、更に理論的、実験的に検討を進める予定である。
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