• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

非線形ポテンシャル多自由度格子アクチュエータの力伝達機構の実現

研究課題

研究課題/領域番号 03650239
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

大西 公平  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (80137984)

キーワードソリトン / 多自由度アクチュエータ / 非線形ポテンシャル / ポリイミド / 力伝達機構 / 人工筋肉 / マイクロマシン / 力制御
研究概要

人間の腕を模擬したロボットアームに代表される従来のロボットは,その自由度が高々6自由度程度であり,機構面において柔軟な動作を実現することが困難な状況にある.従って,より多機能でかつ柔軟な動作を行えるロボットを実現するには,ロボット自身の自由度をできるだけ多くする事が必要不可欠となる.人間の骨・筋肉機構を理想モデルとして,ロボットのリンク・アクチュエータ機構と比較した場合に,基本的に異なる事項はアクチュエータである.現在,様々な機構をもつアクチュエータが開発されているが,筋肉のように柔軟で,小型,軽量,そして出力/重量比の大きなアクチュエータは未だに開発されるに至っていない.そこで,本研究では筋肉を理想モデルとした多くの自由度を有する多自由度アクチュエータおよびその力制御手法の開発を行っている.製作においては,近年注目されている半導体加工技術を導入し,アクチュエータを集積化することで小型・軽量化を図った製作プロセスを提案している.
平成4年度では,平成3年度に引き続き多くの自由度を有するアクチュエータの基本構造を提案し,半導体加工技術を用いたマイクロアクチュエータの製作プロセスを明らにした.特に,アクチュエータを支持する弾性材料としてポリイミドを導入し,高分子材料を組み合わせた製作プロセスの技術開発(エッチング技術,電極配線技術等)を行い,マイクロアクチュエータの製作を行った.また,製作した多自由度アクチュエータを仮定した多自由度格子システムの力制御系の構成法を明らかにした.ここでは,平成3年度において明らかにした非線形ポテンシャルによるソリトン波を利用した力伝達機構を応用し,ソリトン波を用いた力制御法を提案している.提案する力制御系および力伝送アルゴリズムの有効性は,計算機シミュレーションを通して確認を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kouhei Ohnishi: "Fabrication of Comb-Shaped Microactuator for Multi-Degrees-of-Freedom System" IEEE.Conf.Industrial Electronics,Control and Instrumentation(IECON'92). 1. 990-995 (1992)

  • [文献書誌] Kouhei Ohnishi: "A Structure of Network of Actuators for Motion Control" 2nd Int. Symposium on Measurement and Control in Robotics(ISMCR'92). 1. 501-506 (1992)

  • [文献書誌] 大西 公平: "櫛形静電マイクロアクチュエータの製作" 電気学会産業計測制御研究会資料. IIC-92-18. 1-9 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi