非線形最適化手法を適用することにより、密閉形スピーカシステム、位相反転形スピーカシステム、動帰還(MFB:Motional Feed Back)をかけたスピーカシステム等、現在生産されている直接放射形スピーカシステムを全て含む、我々の考案した一般化された直接放射形スピーカシステムの低周波数領域における設計法の確立と自動設計プログラムの開発を行ってきた。我々の考案した一般化された直接放射形スピーカシステムは、20個のパラメータで構成されており、現在生産されている直接放射形スピーカシステムを全て含んだ構成である。パラメータの与え方により種々のスピーカシステムに対応できるプログラム構成であるが、プログラムの中で微分を行う部分等で一部プログラムを一本化できない部分があり、現在検討中である。しかし、個別のプログラムでは設計可能である。また、このソフトウェアを使用する場合、スピーカシステムの設計者がプログラムの開発者ほど知識がなくても、簡単にスピーカシステムのパラメータ等を入力できるように開発を行っているが、プログラムに使用している言語がFORTRANであり、使用しているコンピュータも大型計算機であるのでユーザインタフェースに欠ける部分がある。現在、ユーザインタフェース部分は、パーソナルコンピュータを使用する等、検討中である。
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