• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

非イオン界面活性剤の曇点を用いた電磁波エネルギ吸収パタ-ンの可視化材料の固形化

研究課題

研究課題/領域番号 03650344
研究機関信州大学

研究代表者

山浦 逸雄  信州大学, 繊維学部, 教授 (70191202)

研究分担者 宮川 道夫  新潟大学, 工学部, 教授 (50239357)
キーワード非イオン界面活性剤 / 曇点 / 電磁波エネルギ / 吸収パタ-ン / 可視化ファントム / 寒天 / ハイパ-サ-ミア / ポリアクリルアミド
研究概要

1.可視化材料の温度と光減衰量の自動化計測が可能な曇点測定システムをGPIB付ディジタルマルチ温度計,光パワ-メ-タ,光検出器およびパソコン等を組合せて構成した。出力が2mWのHeーNeレ-ザを光源に用いた場合,測定可能な光減衰量のダイナミックレンジは約45dBであった。
2.上記システムによる寒天ゲルの透明度測定の結果,寒天ゲルの透明度が温度依存性をもつことがわかった。寒天ゲルの架橋密度の高さが不透明さの原因であれば,温度が上昇するにつれてゲルが透明さを増すことが理解できる。そこで,寒天ゲルの透明度を寒天の濃度を変えて測定した結果,寒天の濃度が2%以下で透明度が大幅に改善された。また,経験的に寒天に砂糖を溶かすと透明度が改善されることが知られているが,物理的性質が砂糖に近く,親水性の高いグリセリンを添加したところ透明度が改善できた。
3.界面活性剤を寒天ゲルに溶かし込み可視化材料の光減衰量を測定したところ,活性剤の濃度を高くすることによって曇点以上における白濁度を増すことができた。
4.試作した可視化寒天ゲルの電気定数を生体組織に近付けるため,0〜1%の範囲で食塩を添加したところ,曇点が低下する以外には性状の変化がみられず,電気定数の調整が可能であった。
5.寒天以外にも透明度の高い食品添加物は種々存在するが,これらについても可視化材料としての検討を行った。その他,物質探索の結果,電気泳動によく用いられ,透明度が水とほぼ同等なポリアクリルアミドゲルが可視化のための基本材料としてかなり有望である見通しを得た。さらに,非イオン界面活性剤以外にも曇点を有する物質が存在するので今後検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮川 道夫: "高温領域の立体的観察が可能で熱対流のない新しいファントムの開発" 日本ハイパ-サ-ミア学会誌. 7. 311-311 (1991)

  • [文献書誌] 山浦 逸雄: "非イオン界面活性剤の曇点を用いた可視化ファントムの固形化ー寒天ファントムによる実現ー" 日本ハイパ-サ-ミア学会誌. 7. 329-329 (1991)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi