研究課題/領域番号 |
03650440
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
栗本 譲 名城大学, 理工学部土木工学科, 教授 (30043201)
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研究分担者 |
荻野 弘 豊田工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (70043205)
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部電気電子工学科, 講師 (50076551)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部土木工学科, 助教授 (40076576)
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キーワード | 視覚障害者 / 高齢者 / 微弱電波 / 歩行案内誘導 / 心理地図 / イメージマップ |
研究概要 |
本年度は、平成3年度に行った視覚障害者の歩行に関する意識調査と歩行訓練調査の分析を実施し、その結果、都心部での心理地図作成時に盛り込むべき事項を集約する事ができた。 心理地図の提供方法として、前年度までの研究調査により誘導的情報提供(歩道下等に設置したアンテナからの微弱電波による情報提供方法)ではなく、案内的情報提供(一地点で半径2〜3m以内に届く微弱電波による情報提供方法)が視覚障害者にとって非常に重要であることが解った。 また、案内的情報提供方法でも地点情報としてある区域を包含する面的な情報があり、ついで面的な情報の中で本人が必要とする目的地としての点情報(建物、停車場等)が出現する、いわゆる情報の連続性が非常に重要であることが明かとなった。 本研究では、前年度の二回にわたる調査分析結果と他の参考資料を集約して、主として案内的情報としての心理地図作成時に必要な情報資料として、最小限どのような事項にまで制限すべきかを中心に研究しその概要を示した。 1.全般的事項 a.地区周辺の主要公共施設の名称 b.目的地への経路 c.道路条件 d.交差点 e.ランドマーク 2.交通機関に関する事項 a.駅及びその内部 b.ルート その他、本研究を通じて視覚障害者と関わりの中で知り得た情報を基に都市施設整備上注意しなければならないことを、歩道、階段、信号、電車・バスのホームに分け列挙した。
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