• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

水道におけるかび臭問題解決のための遺伝子工学的アプロ-チ

研究課題

研究課題/領域番号 03650451
研究機関東北学院大学

研究代表者

石橋 良信  東北学院大学, 工学部, 助教授 (10111246)

研究分担者 遠藤 銀朗  東北学院大学, 工学部, 助教授 (80194033)
キーワードかび臭 / 巨大線形プラスミド / パルス・ファ-ルド・ゲル電気泳動法 / メバロン酸経路 / 上水道 / 異臭味水
研究概要

かび臭産生微生物の二次代謝機構およびかび臭分解菌の特性を知るための実験を試みた結果につき報告する。
1.かび臭はStreptomyces属の放線菌やPhormidium,Anabaena,Oscillatoria等のある種の藍藻類が産生する。抗生物質を産生する放線菌については,最近巨大線形プラスミドが抗生物質産生の調節に関係するといわれている。本実験では,かび臭産生放線菌から巨大線形プラスミドの抽出を行い,500Kb程度の大きさの巨大線形プラスミドを確認できた。また,継代培養を繰り返し,凍結保存した放線菌試料からはプラスミドが欠失したと思われる故に巨大線形プラスミドは確認できなかった。
一方,藍藻類に関しては,かび臭産生する菌としない菌の形態状の遠いや細胞質物質の相違がわかりつつあるが,遺伝子的に藍藻類も同様に大きなプラスミドが産生に関与していると考え,抽出を試みた。しかし,前処理の困難さ,コピ-数の少なさから,未だ回収にはいたっていない。なお,備品として購入した巨大DNA分離用電気泳動装置は本実験にあたり,有効に活用することができた。
2.Pseudomonas,Flavobacterium属のかび臭分解菌に対して,それぞれの菌株がかび臭分解能を有することを確認し,さらに,プラスミドも抽出することができた。しかし,遺伝子操作までは行っていない。
次年度はかび臭産生菌,かび臭分解菌のいずれからもプラスミドの回収を確実に行い,産生能および分解能をコ-ドする遺伝子上の部位を特定し,塩基配列を決定するとともに,関連する酵素の抽出を行いたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Ishibashi: "GENETIC STUDIES INTO MUSTY ODOR PRODUCTION BY ACTINOMYCETES" WATER SCIENCE & TECHNOLOGY予定. (1992)

  • [文献書誌] 石橋 良信(分担): "環境微生物工学研究法" 土木学会衛生工学委員会, (1992)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi