不整形地盤の地震応答の研究:耐震設計用地震動予測モデルを作成するに当たって、前年度までは、平行層地盤での波動伝播理論を用いていた。しかし、最近は、構造物の建設地点の地盤の不整形境界、不規則地質構造が地震動特性に与える影響が大きいとの指摘がなされている。この前提に立ち、平行層地盤を対象に作成された理論地震動に不整形地盤の影響をどのように組み込めばよいかについて検討を行うため、不整形地盤の地震応答を評価した。不整形地盤は、半球形、円盤状の2種類を想定し、これらの地盤の半径5〜20倍離れた点源から発生する波動をこれらの不整形地盤上で評価し、不整形境界による地震動の空間的な増幅・位相特性の変化およびその振動数依存性について検討を行った。
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