ハンディキャンプを持つ高齢者に対しての適切な在宅ケアが成立するためには、ケアを実践できる人の確保が必要条件ではあるが、その高齢者の必要度に応じた住宅改善がなされはじめて完壁なものになる。 その先進的な事例として、広島県御調町の実践例を調査し、実践上の具体的な問題点、すなわち木造住宅の場合の手すりのとりつけ、段差の解消、便所、浴室等、寝室まわりへの設置はもちろん、それに要し費用等について、ケ-ス別に明らかにした。 次いで、東北地方で先進的に取り込みをしようとしている、山形県酒田市、及び平田町を調査対象として、前期高齢者と後期高齢者に分類し高齢者と介護者の主体条件によって自立特性、介護特性によって類型化する。更に住宅条件(種類、階数、部屋数)、住まい方と住宅の不便内容、住宅内利用の福祉機器、洋室、和室改善志向、自宅内におけるリハビリテ-ション訓練内容を明らかにする。これらについての打ち合せを実施していた。
|