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1993 年度 実績報告書

都市の地理的イメージ形成における概念図形の影響

研究課題

研究課題/領域番号 03650489
研究機関東京工業大学

研究代表者

青木 義次  東京工業大学, 工学部, 教授 (80159300)

研究分担者 大佛 俊泰  東京工業大学, 工学部, 助教授 (00211136)
キーワード認識図式 / 環状線 / 地理的イメージ / 都市イメージ / イメージ変形
研究概要

過年度までの調査・分析では,東京の山手線や大阪の環状線の路線形態は、実際よりも円に近い形態として認識されていること,また,こうした地理的イメージの形成には,幾何学的な概念図形が重要な役割を果たしている可能性のあることが判明している。
この結果を受けて,ものの理解の仕方に及ぼす文化的な背景の差異の影響について検討するため,大韓民国ソウル特別市内の環状線2号線を対象として,日本人と韓国人の路線形状の認識に関するイメージ調査を実施した。引き続き,過年度と同様のイメージ分析をとおして,日本人と韓国人の認識構造を相互に比較分析し,文化的枠組みが地理的イメージ形成に及ぼす影響について検討した。その結果,日本人と韓国人の路線形状の認識構造には大きな違いは検出されなかった。すなわち,本研究で調査分析した環状の鉄道路線に限って言えば,文化的な枠組みにはそれ程影響されない幾何図形のような普遍的なものが模式図として用いられていると言える。
しかし,どの様な概念図式が利用されるかは,対象に依存すると考えられるので,他の都市構成要素について言えば,文化的枠組みの影響が見られる可能性があり,この点に関しては今後の課題である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 青木義次,竹林正彦,大佛俊泰: "地理的イメージにおける認識の模式図の影響-大阪環状線の円環状認識構造-" 日本建築学会関東支部研究報告集(計画系). 201-204 (1991)

  • [文献書誌] 青木義次,竹林正彦,大佛俊泰: "都市の地理的イメージにおける認識の模式図の影響-山手線及び大阪環状線の円環状認識構造-" 日本建築学会大会学術講演梗概集(F). 161-162 (1991)

  • [文献書誌] 朴鍾薫,青木義次,大佛俊泰: "都市の地理的イメージにおける概念図形の影響-韓国ソウル市の2号線の認識構造-" 日本建築学会関東支部研究報告集(計画系). 189-192 (1992)

  • [文献書誌] 朴鍾薫,青木義次,大佛俊泰: "地理的イメージにおける概念図形-ソウル市環状2号線の認識構造" 日本建築学会大会学術講演梗概集(F). 597-598 (1992)

  • [文献書誌] 青木義次,朴鍾薫,大佛俊泰: "地理的イメージにおける概念図式" 日本建築学会計画系論文報告集 453. 79-85 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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