研究概要 |
葬儀およびそれを執り行う場所や施設について、実態を明らかにするため、下記の調査に着手した。 《調査A》として、現代の葬儀の傾向を端的に表現していると考え、新聞に報道された死亡記事を収集分析しその傾向を明らかにした。 全国紙として、朝日新聞東京版、読売新聞東京版、日本経済新聞全国版、地方紙としては、北海道新聞(札幌市)、中日新聞(名古屋市)の5紙について毎年100件、過去5年間に逆上り、合計2,500件を収録した。地方紙の、河北新報(仙台市)、神奈川新聞(横浜市)、静岡新聞(静岡市)、新潟日報(新潟市)、北日本国新聞(富山市)、京都新聞(京都市)、朝日新聞大阪版(大阪市)、西日本新聞(福岡市)の8紙について'91年分各100件、計800計を収録した。記録した死亡記事は合計9,300件である。 記録した項目は、年月日、新聞名、氏名、職業職歴、年齢、死亡原因、葬儀の日発、葬儀の場所、喪主、居住地、写真紹介の有無である。分析は、掲載死亡者の属性、葬儀形態の地方別特色、葬儀場葬と自宅葬の傾向などについである。 《調査B》として、葬儀場の建築的なデ-タの収集のため、既存の刊行物、パンフレっトの分析と併せて注目すべき実例について経営管理者へのヒァリングにより傾向と課題を抽出した。 首都圏および関西圏を中心に行った。むおもな対象を列挙しておく。戸田葬祭場(東京都板橋区・民営日葬場併設)、舟渡斎場(東京都板橋区・公営)、大本山増上寺会館(東京都港区・寺院併設)、千日谷会堂(東京都新宿区・葬儀会館)、四ツ木斎場(東京都葛飾区・火葬場併設)、泉北メモリアルホ-ル(大阪府堺市・民営専用斎場)、八光殿(大阪府年尾市・身営専用斎場)、エヴァホ-ル(岡山県倉敷市・民営専用斎場)、玉泉院(大阪府寝屋川市。民営専用斎場)
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