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1991 年度 実績報告書

Iー相準結晶の圧力誘起構造相転移の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03650530
研究機関姫路工業大学

研究代表者

川村 春樹  姫路工業大学, 理学部, 教授 (00192005)

研究分担者 赤浜 裕一  姫路工業大学, 理学部, 助手 (90202522)
キーワード準結晶 / 超高圧力 / X線回折 / 相転移
研究概要

AlーLiーCu,AlーMn,AlーRuーCuの三つのIー相について高圧下のX線回折実験を行った。AlーLiーCu系以外では相転移はおこらず、高圧下でIー相が安定であった。AlーLiーCu系ではIー相→アモルファス相→長距離秩序相の相転移が高圧下で見いだされた。このIー相→アモルファス相の相転移を詳しく調べるため、静水圧性の良い高圧実験を行った。
AlーRuーCu系やAlーMn系ではX線の回折線巾の圧力による増大はなかったが、AlーLiーCu系では圧力の増加と共に線巾が増大し、アモルファス化のはじまりと共にその線巾は一定となった。この線巾の増加とG_L(phason momentum)やG_<11>(momentum transfer)との明暸な相関は見られなかった。従ってIー相AlーLiーCuの圧力誘起アモルファス化は以下の様に考えられる:フェイゾンが導入されることにより多数の近似結晶が作られ、アモルファス化する。すなわちフェイゾン歪がアモルファスの引き金となっている。また。Iー相とアモルファス相が広い圧力範囲にわたって共存するという事実もフェイゾンモ-ドの長い拡散時間のためと考えられる。
一方、高圧下の電気抵抗の測定から高圧下の二つの相転移に担当する圧力で抵抗値の大巾な減少が見られた。特にIー相→アモルファス相における転移に際しも抵抗値が約半分に減少した。
現在,高圧下の相転移の温度による影響も調べている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yuichi AKAHAMA: "PressureーInduced Phase Transition of Quasicrystals" J.Phys.Soc.Japan. 60. 1988-1993 (1991)

  • [文献書誌] Yuichi AKAHAMA: "PressureーInduced Phase Transformation of Quasicrystals" High Pressure Research.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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