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1991 年度 実績報告書

過冷却凝固における潜在核の緩和過程

研究課題

研究課題/領域番号 03650552
研究機関京都大学

研究代表者

石原 慶一  京都大学, 工学部, 助教授 (30184550)

研究分担者 新宮 秀夫  京都大学, 工学部, 教授 (20026024)
キーワード缶ビ-ル / 核生成 / 潜在核 / 緩和過程
研究概要

1 今年度における研究目的
相変態時の核生成に関しては、未だに不明な点が多い。今年度においては、潜在核の存在とその緩和過程について気液系について実験を行なった。潜在核については、缶ビ-ルを振った後、吹くという日常に見られる現象からその存在が示唆された。そこで実験試料には缶ビ-ルを用いた。
2 研究方法
超音波振動機を用いて缶ビ-ルに振動エネルギ-を加えて振動時間と振動終了時から開缶間での時間の二つのパラメ-タについて実験を行なった。
3 結果
以下のことが判明した。但し、ここでいう緩和は元の状態(すなわち開缶時に吹かない)に戻ることを意味している。
1.振動時間が長いほど緩和が速い。
2.温度が低いほど緩和が速い。
以上の結果より潜在核が存在することが確認された。また、その大きさや分布は振動エネルギ-を加えることにより変化し、定常的には得られないこと、温度異存生は小さいことが判明した。これらの結果は、1985年Yu.G.Chirkovらの提唱している亜臨界核の存在と関係しているように思われる。しかし、彼らの緩和過程と我々の実測した緩和過程では速度が大きく違い今後さらなる検討が必要である。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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