ビールやコーラなどから生成される二酸化炭素の泡について、缶から吹き出る噴出量を測定することにより潜在核の発生量を推測した。 振動は超音波法浄器を用いて実験を行なった。その結果、つぎの事柄があきらかになった。 1.一度振動を与えたものは不均質核生成が減少するため、長時間放置しておいても元の状態には戻らない。 2.振動後約1時間放置したものは著しく噴出量が減ることが分った。 以上の結果は、Pshenichikovらが報告している臨界核の径より小さい径を有する潜在核が非常に安定であり、時間を経るにしたがい、このサイズの核に一度遷移した後、核が消減すると考えるとうまく説明されることがわかった。
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