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1992 年度 実績報告書

粉末冶金法による焼結熱電素子材料の作製と物性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03650554
研究機関大阪大学

研究代表者

永井 宏  大阪大学, 工学部, 教授 (80029206)

研究分担者 横田 勝  高岡短期大学, 金属工芸科, 教授 (10029225)
勝山 茂  大阪大学, 工学部, 助手 (00224478)
真島 一彦  大阪大学, 工学部, 助手 (60029270)
キーワード熱電素子 / FeSi_2 / LaSy / 粉末冶金 / 希土類元素 / カクコゲナイト / 焼結 / 熱起電力
研究概要

熱電素子を利用した熱-電気エネルギー変換法は、クリーン電源として期待されているが、実用範囲を大幅に拡大するには、従来より性能の優れた熱電素子材料の開発とその製造プロセスを確立することが必要不可欠である。本研究では、β-FeSi_2およびγ-LaSxを取り上げ、その原料粉末の製造プロセス、焼結特性および組織に及ぼす添加元素および焼結法の影響について検討した。さらに焼結体について、室温から800℃での電気抵抗と熱起電力の測定を行い。熱電素子材料としての性能に及ぼす諸因子について詳細に検討した結果、以下のような成果を得た。
1.β-FeSi_2の合成・固化技術の確立と熱電素子材料特性評価
(1)MG(Mechanical Grinding)法によるFeSi_2のβ化促進効果と緻密化:MG法の採用によりβ相化が著しく促進され、またHot Pressingにより高密度化を達成した。
(2)β-FeSi_2の焼結特性に及ぼすCo,Ni,B添加の影響:Co,Niの添加によって焼結速度が著しく増大する。一方、B添加は液相を出現させるにも拘らず、焼結を阻害する。
(3)β-FeSi_2の熱電素子材料特性に及ぼすCo,Ni,B添加の影響:Coは熱起電力を増大させるが、Ni,Bは減少させる。また、いずれもFeSi_2のβ相化速度を低下させる。
2.γ-LaSxの合成と焼結体の熱電素子材料特性
γ-LaSx単相の合成に成功し、高い熱電素子特性を示すことが明らかとなった。また、これまで明確でなかったLa-S系状態図を作成することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永井 宏: "β-FeSi_2焼結体の作製に及ぼすMGの効果" 粉体および粉末冶金. 40. 225-229 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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