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1991 年度 実績報告書

温間深絞りに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03650560
研究機関奈良工業高等専門学校

研究代表者

小畠 耕二  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (00043480)

研究分担者 和田 任弘  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (10141912)
関口 秀夫  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (80043462)
キーワード温間加工 / 深絞り / 通電加熱 / 成形限界 / 加工熱処理
研究概要

本年度においては、温間深絞り装置の加熱特性、実験用材料の基本的特性、通常の温間深絞りにおける加工限界と変形挙動ならびに加工熱処理を適用した場合の深絞り特性と製品品質などについて検討を加えた。実験装置としては、電極を取り付けた深絞り用金型、しわ押え(油圧ポンプ作動型に改良)およびポンチを試作するとともに、加熱回路にスポット溶接機用トランスを組込み込んだ深絞り装置を用いた。加熱電流の制御方法としては、当初電源側にレギュレ-タを設けて、トランス1次側の電圧を調整するようにしたが、温度調整はマニュアルによるため温度設定が行いにくいので、新たにサイリスタ電流制御回路を設計・製作した。その結果、良好な温度制御(加熱速度247℃/s)が行えるようになった。本年度における研究成果は以下の通りである。
1.SPC、S45C材について、常温でのn値、r値、引張り強さ、伸びなどの機械的性質を調査した。
2.温間深絞り装置を用いて、室温〜500℃の範囲で加工を行い、加熱温度が成形限界に及ぼす影響を調べた。その結果、300〜350℃においては青熱ぜい性によって加熱部(フランジ部)の変形抵抗が増加しブランクの中央部の強度を上まわるため、成形限界が低下することが分かった。
3.加工熱処理を適用したS45Cに関する温間深絞りでは、加熱されないブランクの中央部で割れが生じ、成形前の予備焼もどし(200℃、1min)が必要であることが分かった。通常の温間深絞りに比べて成形荷重が若干大きくなるが、ポンチ接触部のブランクの組織が焼もどしマルテンサイトで強度が高いため、加工熱処理深絞りでは大きな成形限界が得られることが分かった。また、加工後の材質は強度およびじん性に優れており、良好な品質の製品が得られることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小畠 耕二: "温間深絞りにおける成形限界と製品々質" 第43回塑性加工連合講演会論文集. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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