1.有機金属ポリマ-の合成 ジルコニウム、チタンアルコキシド誘導体および酢酸鉛からポリマ-の合成条件を検討し、チタン酸鉛ージルコン酸鉛(PZT)前駆体ポリマ-を合成することができた。 2.ポリマ-のキャラクタリゼ-ション 1で合成したポリマ-の構造、分子量をそれぞれ赤外吸収、核磁気共鳴、質量スペクトルを用いて調べた結果、分子量が1000程度の前駆体が生成していることが明かとなった。 3.ポリマ-繊維の調製 ポリマ-の溶解度、粘度の温度依存性などについて検討し、ポリマ-の粘度が温度依存性を示し、溶融紡糸によりポリマ-繊維を調製することができた。 4.チタン酸鉛(PT)繊維の合成と評価 ポリマ-繊維を焼成し、焼成過程を熱重量分析、示差熱分析、X線粉末回折法により調べ、結晶化過程過程を明らかにした。焼成過程の制御により、緻密なPT繊維を調製することができた。 以上のように、PTおよびPZT前駆体を新たに合成し、それらの分子量および粘度を制御して、PT繊維を調製することができた。
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