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1992 年度 実績報告書

分子鎖長の利御された高分子の合成を目的とする高活性金属ポルフィリン触媒の分子設計

研究課題

研究課題/領域番号 03650740
研究機関東京大学

研究代表者

相田 卓三  東京大学, 工学部, 助教授 (00167769)

キーワードリビング重合 / メタクリル酸エステル / ルイス酸 / 分子量分布 / エポキシド / ラクトン / 金属ポルフィリン錯体 / ポルフィリン
研究概要

本研究は、分子量の制御された高分子を合成するための高活性触媒システムの分子設計を目的として,金属ポリフィリン錯体をベースとした重合開始剤の開発を目指す。
本年度は,かさ高いポリフィリン錯体の構造に着目し,これとかさ高いルイス酸をモノマー活性化剤として用いると,メタクリル酸エステルが極めて高速でリビング重合し,分子量のそろったポリマーを与えることを見いだした。生成ポリマーの数平均重合度は,金属ポリフィリン錯体とモノマーのモル比を変えることにより自在に調節することが可能であった。この特徴を利用し,これまでに成功例のない100万を越える分子量のポリマーを分子量のきわめてそろった形で得ることに成功した。
メタクリル酸エステル以外にも,エポキシドやラクトンなどのヘテロ環状モノマーの高速なリビング重合も可能であり,分子量のそろったポリエーテルやポリエステルを極めて短時間で得ることに成功した。核磁気共鳴をもとにした詳しい検討から,モノマーがルイス酸に配位することで活性化をうけ,それをポルフィリン錯体が高速で攻撃することにより,重合が進行することがわかった。通常、求核剤とルイス酸が共存する系では,両者がたちどころに反応し,分解してしまうが,本系では,求接剤(金属ポルフィリン錯体)とルイス酸が共にかさだかいために,このような副反応が立体的に抑制されていることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takato Adachi,Hiroshi Sugimoto,Takuzo Aida,and Shohei Inoue: "Contnalled Syuthesis of High Molecular Waght Pdy(meciyl merhacry late) Based on Lewis Acid-Assisted High-Speal Living Polymenzation Initiated with Alumnum Porphyriu." Macromolecules. 25. 2280-2281 (1992)

  • [文献書誌] Yoshihiko Watanabe,Tomokazu Yasuda,Takuzo Aida,and Shohei Inoue: "Stereochemistry of Riry-Opening Resctions of Epoxide with Almminum and Zive Porphyrins,Relation to the Mechanism of Ring-Opening Polymerization." Macromolecules. 25. 1396-1440 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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