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1991 年度 実績報告書

微生物の刺激感知機能の解明と行動活性物質の迅速検索システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03650793
研究機関広島大学

研究代表者

大竹 久夫  広島大学, 工学部, 教授 (10127483)

研究分担者 加藤 純一  広島大学, 工学部, 助手 (90231258)
キーワード微生物 / 刺激感知機能 / 行動活性物質 / 画像処理 / ケモタキシス
研究概要

微生物の動きを顕微鏡下で連続観察し、その行動を詳細に解析するための動画像処理システムを開発した。システムの構成は、倒立位相差顕微鏡、CCDカメラ、VTR、イメ-ジプロセッサ-、パソコンおよび各種出力装置からなる。
このシステムにより、細菌の刺激応答を秒単位で計測することが可能になった。また、計測12要する時間も約1分で十分であり期待した迅速性を実現することができた。迅速な計測が可能となったことには、次のような意義がある。まず、多数の計測を短時間に終了することができ、行動変異株の分離や特性の確認に極めて都合がよい。また、短時間に計測できるので、細胞により代謝されたり、取りこまれたりされやすい物質に対する正確な計測ができる。緑膿菌などの絶対好元性菌の場合、溶存酸素濃度の低下などの影響を受ける前に計測が終了できる利点もある。
緑膿菌と大腸菌を用いた予備的な刺激応答の計測結果から、緑膿菌は大腸菌が嫌うロイミンなどの疎水性アミノ酸にも集積することが解った。緑膿菌のアミノ酸応答をさらに詳しく調べたところ、緑膿菌には少なくとも2種類のアミノ酸センサ-が存在することがわかった。現在このセンサ-タンパク質をコ-ドする遺伝子のクロ-ニングをすすめているところである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Nikata,K.Sumida,J.Kato and H.Ohtake: "A rapid method for analyzing bacterial behavioral responses to chemical stimuli" Appl.Environ.Microbiol.

  • [文献書誌] J.Kato,A.Ito,T.Nikata and H.Ohtake: "Phosphate taxis in Pseudomonas seruginosa" J.Bacteriol.

  • [文献書誌] S.Kitamura,T.Nikata,J.Kato and H.Ohtake: "Chemotaxis toward amino acids in Pseudomonas aeruginosa" J.Gen.Microbiol.

  • [文献書誌] H.Ohtake,J.Kato and T.Nikata: "A new method for analyzing bacterial activities to sense and respond to chemical stimuli" Proc.AsiaーPacific Biochemical Enginer.Symp.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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