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1992 年度 研究成果報告書概要

サツマイモにおけるトランスジェニック植物体の作出と導入遺伝子の形質発現

研究課題

研究課題/領域番号 03660004
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関三重大学

研究代表者

掛田 克行  三重大学, 生物資源学部, 助手 (50221867)

研究分担者 服部 束穂  三重大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (10164865)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
キーワードサツマイモ / Ipomoea / トランスジェニック植物 / 遺伝子導入 / 分子育種学
研究概要

サツマイモとその近縁野生種におけるトランスジェニック植物体の効率的作出法の開発を目的として,カルスおよびリーフディスクからの植物体再分化系の開発を行い,さらにそれらの再分系を用いたAgrobacterium感染処理による形質転換法について検討した。
植物材料としてサツマイモ6品種およビ近縁野生2倍体種(I,leucantha)3系統を用い,A.tumefaciens株としてTiプラスミドにGUS遺伝子とカナマイシンおよびハイグロマイシン耐性遺伝子を組み込んダEHA101系統を用いた。
サツマイモの茎頂,葉柄および茎をA.tumefaciensの菌液に20分間浸漬した後,抗生物質(ハイグロマイシン+G418+カルベニシリン)を含むカルス誘導培地に置床したところ,抗生物質耐性のカルスが誘導された。これらのカルスではGUS遺伝子の発現がみられ,形質転換されていることが確認されたが,これらの形質転換カルスから再分化個体は得られなかった。つぎに,2,4-Dを用いて高頻度の植物体再分化率を示す胚発生カルスを誘導した。これらのカルスとA.tumefacicensとを3日間共存培養したところ,抗生物質(ハイグロマイシン+カナマイシン+カルベニシリン)耐性の胚発生カルスが得られた。これらのカルスの一部では不定胚が形成されたが,植物体の再分化は認められなかった。
リーフディスクをNAAを含むMS培地に置床したところ,サツマイモ2品種(Jewel,台農10号)において,カルスを経由しない植物体の再分化が認められ,さらにリーフディスクから発生した不定根をホルモンフリーの培地に移植した場合にも植物体の再分化が認められた。リーフディスクをA.tumefaciensと共存培養後,形成された不定根のGUS活性を検定した結果,形質転換細胞が認められた。これらの不定根の中には選択培地上で増殖するものも認められたが,再分化個体は得られなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 神山 康夫: "サツマイモ野生種におけるS-糖タンパク質遺伝子の探索 1.Brassica S・遺伝子プライマーを用いたPCR産物の解析" 育種学雑誌. 42(別1. 216-217 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 神山 康夫: "ヒルガオ科植物の自家不和合性" 組織培養. 18. 448-452 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] KOWYAMA, Y.: "Detect on of S-glycoprotein coding genes in a wild species of sweet potato, 1. Analysis of PCR products amplified with primers correspond ng to the cDNA sequence of Brassica S-gene." Japan. J. Breed.Vol.42(Suppl.1). 216-217 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] KOWYAMA, Y.: "Self-incompatibility of the Convolvulaceae" The Tissue Culture,. Vol.18. 448-452 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1994-03-24  

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