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1991 年度 実績報告書

トウガラシのウイルス罹病株からの無病徴側枝の発生原因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 03660023
研究機関京都大学

研究代表者

矢澤 進  京都大学, 農学部, 助教授 (90026550)

キーワードトウガラシ / キュウリモザイクウイルス / ウイルス病抵抗性 / CMV抵抗枝発生
研究概要

キュウリモザイクウイルス(CMV)に罹病したトウガラシ品種‘AFー5'の株を1〜2年間栽培し続けるとCMV罹病性の見られない側技(無病徴側枝)が発生する。無病徴側枝の発生は,品種によって異なり‘カリフォルニア・ワンダ-',‘ししとう'では認められない。
無病徴側枝の生体内CMV濃度をエライザ法,接ぎ木法,電子顕徴鏡による観察法で調べた結果,CMVは含まれていないことが明らかとなった。また,無病徴側枝のさし木繁殖した株についてエライザ法でCMV濃度を測定した結果,さし木繁殖株にはCMVは含まれていなかった。
無病徴側枝の発生は,高温期に見られるが,日長との関連については明らかでなかった。
無病徴側枝のさし木株に,アブラムシによるCMV接種を行ったところ,エライザ法では無病徴側枝にCMVは検出されなかった。また,CVMに罹病した‘ししとう',‘カリフォルニア・ワンダ-'を台木として,無病徴側枝を穂木とした場合にも,穂木の無病徴側枝にはCMVは検出されなかった。これらの結果から無病徴側枝はCMV抵抗性を持つことが明らかとなった。
無病徴側枝のさし木株を台木として‘ししとう',‘カリフォルニア・ワンダ-'を接ぎ木し,アブラムシによるCMV接種を行ったところ,台木及び穂木にCMVは検出されなかった(エライザ法)。台木のCMV抵抗性が接ぎ木によって穂木に移行することが示唆された。
罹病性品種のさし穂を無病徴側枝の抽出液浸漬処理による,さし穂のCMV抵抗性の発現については現在検討中である。
トウガラシに含まれるウイルス感染阻害物質の含有量は,品種間差異が認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 矢澤 進ら: "トウガラシのキュウリモザイクウイルス(CMV)罹病株から発生した無病徴側枝のCMV抗抵性" 園芸学会雑誌. 60(別2). 184-185 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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