研究概要 |
Wister系ラット雄の肝臓から次の手順で4種類のチトクロムP450アイソザイムを分離精製した。a.ミクロゾームの可溶化(エマルゲン911とコール酸ナトリウム使用)、b.Whatman DE-52カラム、c.Whatman DE-53カラム、d.CM-セファロース(CL-6B)カラム、e.ヒドロキシルアパタイトカラム。Wister系ラットの雄にフェノバルビタールを投与して誘導したチトクロムP450レダクターゼを次の手順で精製した。a.ミクロゾームの可溶化(レネックス690と硫酸プロタミン使用)、b.DEAE-セファデックスA-25カラム、c.2′,5′-ADP-セファロース4Bアフィニテイカラム。各チトクロムP450アイソザイムとチトクロムP450レダクターゼに、フォスファチジルコリンとNADPHを加えてMFOの再構成系を作った。これに、殺虫剤基質として^<14>C-ダイアジノンを加えて37°Cで反応させ、反応産物をTLCで分離し放射活性のある代謝物を測定したが、検出限界以下であった。従って、どのアイソザイムが殺虫剤の分解反応を触媒しているか同定できなかった。同様に昆虫についても、殺虫剤抵抗性系統のイエバエからチトクロムP450アイソザイムの分離精製を試みたが、十分な活性が得られなかった。
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