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1991 年度 実績報告書

Zinc finger構造をもつ葉緑体タンパク質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660082
研究機関京都大学

研究代表者

佐々木 幸子  京都大学, 農学部, 助手 (00026519)

キーワード葉緑体 / Zinc fingerモチ-フ
研究概要

1.本研究ではzfp A遺伝子産物の葉緑体内局在場所を明らかにすることを第一の目的とした。まず、zfp A遺伝子をE.coliの発現ベクタ-につなぎ、IPTGで誘導し、タンパク質を発現させた。タンパク質は封入体となり沈澱したので、容易に精製することができた。本タンパク質の分子量はSDS/PAGE上では予測値より少し大きかった。このタンパク質を二次元電気泳動で更に単一になるまで精製した。これを兎に注射し、ポリクロナル抗体を得た。一方エンドウから葉緑体を単離し、これを破壊し、可溶性画分と不溶性画分を得た。これらの画分をSDS/PAGEで分離し、Immunoblottingにより、上記の抗体と反応するタンパク質を探したところ、分子量約9万の位置に特異的に反応するバンドがみられた。このバンドは可溶性画分に多く、特に高塩濃度可溶性画分に多かった。以上の結果より、zfp Aの遺伝子産物は葉緑体に可溶性タンパク質として発現し、それは何かでゆるく結合した形でストロ-マに存在すると結論した。
2.次に抗体カラムを用いて葉緑体に存在するzfp Aの精製を試みたが、成功しなかった。
3.葉緑体DNAとzfp A産物の相互作用を調べるために、末端ラベルしたDNAと、部分精製したzfp A画分とインキュベ-トし、上述のポリクロナル抗体で抗体沈澱させた。そして、抗体沈澱するDNA断片を比較しようとした。しかし、現在のところ、用いたDNAすべてと抗体沈澱し、DNA間に顕著な差が見られなかった。今後、別の方法で検討する必要がある。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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