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1991 年度 実績報告書

森林における細根現存量とその回転速度についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660153
研究機関京都大学

研究代表者

武田 博清  京都大学, 農学部, 助教授 (60109048)

研究分担者 徳地 直子  京都大学, 農学部, 助手 (60237071)
キーワードヒノキ林 / 細根 / 水洗法 / 現存量 / 細根の垂直分布 / 森林生態系 / 微細根 / 土壌
研究概要

森林生態系における細根の現存量の測定するための調査区を,京都市の比叡山ヒノキ40年生の人工林に設定した.
1991年4月から毎月,調査区から土壌ホ-フ-を用いて土壌を採集し,実験室において水洗法により細根(1mm以下;1mm以上)を選別した,現在までに,7ケ月にわたる細根の現存量の季節変化を調査した。これまでの調査結果から,次の結果が得られた.
1〕ヒノキの細根は、直径により1mm以下の微細根と1mm以上の細根に区別される.細根のうち重量で1mm以下の微細根の占める割合は、60〜70%であった.また各々のサイズの細根の現存量は,0.83〜1.3t/na,(細根1mm以上),2〜3t/na(1mm以下の細根)と推定された。
2〕土壌における細根の垂直分布を検討した.これまでの調査で,細根の現存量は,土壌とともに減少し,表層から10cmの深さに80%近くの細根が分布していた。ヒノキ細根の分布様式から,ヒノキが土壌表層の土壌養分を利用していることが示唆される.
3〕ヒノキの根もとからの距離と細根の現存量の変化を検討した結果,細根は、土壌において水平的に比較的均一に分布することがわかった.
現在,ヒノキ人工林における細根調査を継続して行っている.今年度の調査の開始前に、過去に同じ調査地で測定したヒノキ細根の季節変化についての結果をまとめて報告した.
細根の現存量とともに,現在,リタ-バッグ法により細根の分解速度を測定している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 今吉 直俊: "ヒノキ林における細根量の季節変動" 京都大学・農学部演習林報告. 63. 37-43 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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