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1992 年度 実績報告書

森林における細根現存量とその回転速度についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660153
研究機関京都大学

研究代表者

武田 博清  京都大学, 農学部, 助教授 (60109048)

研究分担者 徳地 直子  京都大学, 農学部, 助手 (60237071)
キーワードスギ林 / ヒノキ林 / 細根現存量 / リターバック法 / 細根の分解 / 細根の垂直分布 / 細根の回転速度 / 生根
研究概要

1.京都市近郊のスギ,ヒノキ人工林に細根調査のプロットを設定し、1991年4月〜1993年3月まで、約2年間にわたり細根の現存量の測定を行ってきた。毎月、調査地において土壌ボーラーを用いて土壌を採集し、土壌中の細根を水洗法によりとり出した。細根は、直経別に区別し、微細根と細根にわけて各々の重量を風乾後に測定した。
2.ヒノキ人工林での細根の現存量は、2年間を通して一定であり、細根の大部分は、地表0〜5cmの表層に分布していた。
3、ヒノキ人工林にリターバックを設置し、細根の分解速度を調ベた。
4.ヒノキ天然生林に1992年3月、調査プロットを設定し、土壌中における細根の微細分布を新しく考察した土壌断面法を用いて調査した。
ヒノキ天然生林では、細根は土壌堆積腐植層に分布しており、特に上層に多く分布していた。現存量は7.1A/haであった。
新しく考察した土壌断面法により、土壌堆積腐植層における細根の分布様式と細根の生死の判別を明にした。土壌において細根は、形態をもとにして1)、新しい細根,2)枯死した細根 3)枯死し分解した細根に区別できた。この方法を用いて、細根の生死の割合を推定することができた。今後、この方法を用いて細根の季節変化から、細根の出生 死亡を推定することの可能性が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 糟谷 信彦 武田 博清 岩坪 五郎: "ヒノキ林土壌の細根研究への土壌微細形態学的方法の応用" 京都大学・農学部・演習林報告. 64. 42-50 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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