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1991 年度 実績報告書

中質繊維板(MDF)の被削性

研究課題

研究課題/領域番号 03660177
研究機関東京農業大学

研究代表者

福井 尚  東京農業大学, 農学部, 教授 (80023373)

研究分担者 大林 宏也  東京農業大学, 農業部, 助手 (10223942)
小林 純  東京農業大学, 農学部, 助教授 (20112881)
塩倉 高義  東京農業大学, 農学部, 教授 (80078104)
キーワードMDF(中質繊維板) / 被削性 / 加工面粗さ / 切削低抗 / バリ / 切屑形態 / 建築・家具部材 / 切削加工
研究概要

この研究は家具用材、建築・健具部材として、今後その需要が急速に伸びることが予想され、多種多様な切削加工のほどこされることが多いMDFの被削性を、加工面の性状、端緑の仕上り度(カケ・バリの発生状況)、切消低抗、繊維の切れ方、切屑形状などの面から究明しようとするもので、平成3年度にはその端面の被削性について検討を行い、以下のような新知見を得た。1.加工面の性状については、すくい角の増加とともに加工面粗さは減少する傾向にあるが、その影響は針葉樹の場合ほど大きくはなく、比重がほヾ同じであるタモ程度の僅かな変化に止まった。また切込み量の影響は、それが1〜1.5mm程度の時加工面は最も良好となるようである。粗さの値そのものは他の木質材料に較べてそれほど小さい方ではないが、測定部位による変動は他の木質材料の60〜80%程度でかなり小さい。2.端縁のカケ・バりはほヾ加工面の粗さに比例して増減するがその大きさは他の木質材料の場合に比較して極めて小さい。3.切削抵抗に対するすくい角及び切込み量の影響は一般の木材の場合と定性的には変らないが定量的には変化が少さい。また比重のほヾ等しい各種の木質材料と比較してみるとMDFの切削抵抗が最も小さくなる傾向がみられる。4.繊維の切れ方については、すくい角が20°以上にならないと切断が十分でなく、各繊維の切口は大きくささくれた形または圧壊した形になる。切込み量が小さい場合にも同様の傾向がみられる。5.切屑は本実験程度のすくい角の場合、切込み量が小さい場合に完全に連続しにくい。また連続した切屑の得られる場合のカ-ル半径はすくい角が減少するほど小さい。以上総合すると、MDFの端面の被削性は、繊維そのものが切断しにくい点を除けば、他の木質材料に比してかなり良好な材料であり、最適切削条件の設定幅も広い。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 福井 尚: "中質繊維板(MDF)の被消性(I)切削抵抗と加工面粗さ" 木材学会誌. 39. (1993)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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