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1992 年度 実績報告書

脳と松果体,相互調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 03670032
研究機関明治鍼灸大学

研究代表者

松浦 忠夫  明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (30079686)

研究分担者 熊本 賢三  明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (20141509)
キーワード松果体 / 松果体茎 / ラット / 電子顕微鏡 / 向松果体神経
研究概要

Wistarラット松果体を電顕的連続切片によって詳細に追究した。
(1)松果体茎には非常に多くの神経線維の分布が認められたが、その数は個体差に富んでおり(茎中央部付近で約400〜1400)、分布様式も多くの例では散在性であったが、神経束を形成する例も見られた。
(2)神経線維の数は、遠位部(腺近傍)および近位部(起始部近傍)で多く、中央部付近で減少していた。
(3)松果体茎被膜には茎に伴行する数本の神経線維束が認められた。これらの茎外線維も数は少ないが個体差に富んでいた(茎中央付近で約20〜200)。またその数は茎近位部に向かうにつれて漸減した。
(4)5-OHDA(ドーパミン疑似物質)、あるいは5,6-DHT(セロトニン疑似物質)の投与実験により、神経線維・終末の一部(最大値5-OHDA:13%、5.6-DHT:22%)にこれら物質の取り込みが見られた。この値は近位部に向かうにつれて減少したが、減少率に両者の差は認められなかった。
(5)茎内線維には大型で基本顆粒と思われる顆粒を有するものがごく少数認められた。これは免疫組織化学的に検出されるバゾプレシン線維に相当すると思われる。
(6)松果体茎にはその全長にわたって松果体細胞が分布していた。これらの細胞には時としてシナプスを形成する神経終末が認められた。このような構造はラット腺主部では見出されていない。
(7)松果体茎には1〜2本の毛細血管が分布するが、腺主部とは異なり内皮細胞は有窓性を示さず、血管周囲腔に神経終末の分布も見られない。
(8)上頚神経節を切除すると茎内外の線維は減少するが、その減少率は遠位部において顕著であった。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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