• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

心筋小胞体の単一イオンチャネル電流の人工脂質膜法とパッチクランプ法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670067
研究機関福岡大学

研究代表者

上原 明  福岡大学, 医学部, 助手 (60140745)

研究分担者 小川 皓一  福岡大学, 医学部, 助教授 (60078780)
中塩 文子  福岡大学, 医学部, 助手 (40227773)
緒方 繁憲  福岡大学, 医学部, 助手 (30131816)
キーワードHeart / sarcoplasmic reticulum / ion channels
研究概要

心筋の興奮収縮連関機構の解明を目的に、平成4年度は次のような総合的解析を行った。主な方法として、心筋小胞体の粗膜標本や、同精製イオンチャネル蛋白標本から、単一イオンチャネル電流を人工膜法や巨大リポゾーム・パッチクランプ法を用いて記録した。またラジオアイソトープのリガンド結合実験を併用した。本年度は、内在性の生理活性物質の有機物質群によるCa放出チャネルの修飾機構を調べた。ATPによる活性化機構やカルモジュリンによる直接的抑制機構の詳細を明らかにした。一方、GTP、ANF、プロスタグランジン類その他の生理活性物質については、ほとんど効果を認められなかった。小胞体内に未発見のイオンチャネルの存否を探った。平滑筋や脳などで知られるIP_3感受性Ca放出チャネル蛋白の存在は見い出せなかった。心房と心室間の小胞体イオンチャネル蛋白の種類や分布の差を調べ、心臓部位間特異性の検討を行った。Ca放出チャネルの単位組織重量あたり分布には、有意の差が認められた。しかしながら、Ca放出チャネルの種々の薬物に対する感受性は、心房と心室ともほとんど同じであった。電気泳動(SDS-PAGE)パターンの結果を合わせ考えると、心房と心室のCa放出チャネルは全く同一の分子であると思われた。また、他の小胞体イオンチャネルであるKチャネルやClチャネル電流特性に関しても、心房と心室間に差は認められず、心房と心室に存在するKチャネルとClチャネルはそれぞれ同一分子からなると思われた。

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi