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1992 年度 研究成果報告書概要

模擬無重力状態(頸下浸水)に対する神経性動脈圧調節の動的適応機構

研究課題

研究課題/領域番号 03670085
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学
研究機関産業医科大学

研究代表者

三木 健寿  産業医科大学, 医学部, 講師 (80165985)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
キーワード無重力 / 圧受容器反射 / 動脈圧 / 腎交感神経 / 心拍数 / 頚動脈洞
研究概要

本研究の目的は、意識下の犬を用い動脈圧調節系の求心生圧情報(頚動脈洞神経活動)および遠心性交感神経活動(腎交感神経活動)を同時記録し、模擬微小重力(頚下浸水)に対する神経性動脈圧調節機構の動的な修飾過程を定量化する事にある。
1方法 意識下の犬を用い頚下浸水時の頚動脈洞神経活動を測定し、血圧の変化に対し、1.頚動脈圧一頚動脈洞神経活動2.頚動脈圧一賢交感神経活動の関係を頚下浸水前、中、後に測定する。1,2の関係はシグモイドカーブにフィッテイングし、1)ゲイン、2)中心圧などのパラメータを算出する。
結果考察 頚動脈圧一腎交感神経活動の関係は、頚下浸水により、ゲインが4.57±O.62から 7.62±0.30(1/mmHg,67%)に増加し、中心圧が102.8±7.0から85.4±7.0(mmHg)に17mmHgに低下した。これは、圧受容器反射が頚下浸水により急性に修飾されていることを示す。圧受容器の特性を示す、頚動脈圧一頚動脈洞神経活動の関係については頚下浸水による変化はゲインが-4.68±O.43から-5.5O±O.44(1mHg)変化であり、また中心圧も頚下浸水により変化なかった。以上より、圧受容器反射は模擬微小重力環境に急性に適応し修飾を受けている点。そして圧受容器そのものの特性の変化はなく、中枢性に修飾を受けている点が明らかになった。
また上記の研究の中で中枢性に圧受容器反射を修飾している可能性として、心臓肺圧受容器の中枢への関与が考えられた。そこで、バルーンを用いて左心房の圧受容器を選択的に刺激し、腎交感神経活動にたいする心臓肺圧受容器入力の因果関係を検討した。結果、心臓肺圧受容器は腎交感神経活動に対し持続的かつ刺激に対し定量的に抑制を及ぼしていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] MIKI,K.,HAYASHIDA,and K.SHIRAKI.: "Baroreflex control of renal sympatheitc nerve activity (RSNA)is modified acutely during water immersion (WI)in conscious dogs." Am.J.Physiol.264. R369-R375 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] MIKI,K.,HAYASHIDA,and K.SHIRAKI.: "Cardiac-renal-neural reflex plays a major role in natriuresis induced by left atrial distension." The FASEB Journal. 6. A1176 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 三木 健寿,林田 嘉朗,白木 啓三: "圧受容器反射の急性リッセテイングは圧受容器の適応現象で説明されるか?" 日本生理学雑誌. 54. 23 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] K.Miki, Y.Hayashida, and K.K.Shiraki: "Baroreflex control of renal sympathetic nerve activity (RSNA) is modified acutely during water immersion (WI) in conscious dogs" Am.J.Physiol. 264. R369-R375 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] K.Miki, Y.Hayashida, and K.K.Shiraki: "Cardiac-renal-neural reflex plays a major role in natriuresis induced by left atrial distension" The FASEB Journal. volume 6 Number 4. A1176 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1994-03-24  

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