研究概要 |
定量的受容体オ-トラジオグラフ法を用いて生理活性ペプチドであるエンドセリンの受容体の分布と特性について検索した。ラット中枢神経内には2種類の受容体,ET_A型とET_Bが存在し、受容体リガンド結合親和性の高いET_A型は海馬(分子層)と脈絡叢に多量に発現し、結合親和性の低いET_B型は小脳(顆粒層)と脳弓下器官に豊富であった。ブタ脊髄とヒト脊髄では後角IーIII層,中間内外側核(主部)(交感神経脊髄起始核)および第X層(中心管周囲灰白質)に多量に発現していた。これら脊髄の受容体は、リガンド結合特性からET_B型と推定された。 架橋剤を用いた化学的クロス-リンキング法で受容体リガンドである ^<125>I標識エンドセリン-1とエンドセリン-3の特異的結合タンパクを解析したところ,ラット小脳と肺,ブタとヒトの脊髄では主に、43kDaであり、-80℃の凍結と解凍およびEDTAによって阻害される金属タンパク分解酵素によって 32kDaと11kda2分解されやすく,リガンド結合部位は, _<32>kDaと11kDaに分解されやすく,リガンド結合部位は, ^<32>kDaに存在していることが解った。
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