• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 研究成果報告書概要

心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体の発達藥理的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670111
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

村木 篁  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50051446)

研究分担者 塚原 富士子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40119996)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
キーワード心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP) / CNP / 発達薬理学 / サイクリックGMP / 肺 / 腎
研究概要

生後発達に伴なう薬物感受性の変化を知る目的で、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体の発達による変動をラットで研究した。ANPを作用させた時の組織スライスcGMP含量の増加又はホモジェネートグアニル酸シクラーゼ活性の増加により、グアニル酸シクラーゼ内蔵型ANP受容体(AおよびBサブタイプ)量の変化を推測した。新生仔と9週令ラットとを比較すると、ANPによるスライスcGMP含量の増加は、肺では発達により増加、腎では減少、大動脈では不変であった。これら組織ホモジェネートグアニル酸シクラーゼのANPによる活性の増加も、同様の発達的変動を示した。ANP受容体A・Bサブタイプの発達が組織により異る可能性を知る目的で、各サブタイプに特異的なアゴニスト,ANP(A特異的)およびCNP(B特異的)のグアニル酸シクラーゼ活性化作用を比較した。CNP刺激によるグアニル酸シクラーゼ活性の発達による変動は、ANP刺激による活性の変動と同一で(肺で発達により増加,腎で減少)あり、肺・腎ではANP受容体サブタイプが異った発達的変動をするとは考えられない。次にANPの生理作用の発達による変動を知る為に、ANPの大動脈弛緩作用を、2・9・12週令について比較した。ANPのEC_<50>は2〜4nMで、発達による変動はなく、大動脈ではANPの生理作用は、cGMP増加作用と同じく発達による変動はない。更にANP受容体遺伝子発現の発達による変動を知る目的で、ウシANP受容体cDNAをプローブとして用いたノーザンブロットにより、肺・腎全RNA中のANP受容体mRNAの検出を行った。本法ではANP受容体mRNAは検出されず、ANP受容体mRNA量はかなり少ないと考えられる。以上から、ANP受容体量は、ラットの発達に伴ない変動するが、その変化の方向は組織により異ることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takamura Muraki,Kaoru Irie,Yoko Uchida,Teruko Nomoto: "Developmental changes in the effect of atrial natriuretic peptide on tissue cyclic GMP content and particulate guanylate cyclase activity of aorta,kidney and lung of rats." European Journal of Pharmacology. 226. 311-315 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 村木 篁,野本 照子: "心房性ナトリウム利尿ペプチドで刺激されるグアニル酸シクラーゼの発達による変動" 発達薬理・薬物治療研究会雜誌. 5. 49-51 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 1994-03-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi