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1991 年度 実績報告書

神経成長因子による神経突起伸張誘導の分子機構とMAPキナ-ゼ

研究課題

研究課題/領域番号 03670135
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

佐野 護  愛知県心身障害者コロニー研究所, 形態学部, 室長 (60090429)

研究分担者 岩永 操  愛知県心身障害者コロニー研究所, 形態学部, 研究助手
キーワード神経成長因子 / 神経突起 / PC12細胞 / MAPキナ-ゼ / 繊維芽細胞成長因子 / 上皮成長因子
研究概要

I、PC12D細胞のNGF,dbcAMPなどの刺激による神経突起伸張は、新たな遺伝子発現を必要としない。細胞骨格系の再構成であることが示された。
II、bFGFで明確な突起伸張作用が確認され、またEGFにも多少ながら突起伸張誘導が認められた。bFGF及びEGFの効果は、NGFと共存すると確認出来ない。つまり、bFGF,EGFによる突起伸張は、恐らくNGFと同じ機構による可能性が示された。
III、突起伸張が、MAP燐酸化活性の上昇に相関性の在る点を指摘してきた。bFGF,EGFによってもやはり、MAP燐酸化活性の上昇が確忍され、NGF,bFGF,EGFによるMAP燐酸化活性の上昇と突起誘導について、濃度依存性を調べた結果、相関性が認められた。
IV、NGFのブロッカ-、Kー252aは、bFGF,EGFによる突起形成とMAP燐酸化活性を逆に促進した。理屈は不明だが、突起形成とMAP燐酸化活性の関連性を示唆する。
V、MAP燐酸化活性上昇についても、bFGF,EGFによる効果はNGFと相加性がなく、同じ活性化機構が推察された。またMAP燐酸化活性をDEAEセファロ-スカラムで分画することによって、NGF,bFGF,EGFで活性化されるキナ-ゼが同じ酸素であることが示された。
VI、NGFで活性化されるMAP燐酸化酸素で、Mnイオン依存性の酸素が別に存在する事が確認された。
VII、NGF処理細胞では、数分後アクチンが細胞周辺に濃縮し成長円錐が出来る事実を認めた、しかもこれは蛋白燐酸化を介する事を明らかにした、突起形成の初期反応として今後追究して行きたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] SANO MAMORU: "Activation of MAP kinase in PC12D cells in response to both fibroblost growth factor and epidermal growth factor and concomitant stimulation of the outgrowth of neurites." Journal of Neurochowistry. 58. 837-844 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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