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1992 年度 実績報告書

活性酸素スカベンジャーとしてのヘムオキシゲナーゼの役割

研究課題

研究課題/領域番号 03670137
研究機関山形大学

研究代表者

佐藤 道比古  山形大学, 医学部, 助教授 (00135344)

キーワードヘムオキシゲナーゼ / 転写調節 / カドミウム / 遺伝子発現調節 / メタルレスポンシブエレメント / ヘム分解酵素 / ストレスタンパク質 / ヒートショックタンパク質
研究概要

ヘムオキシゲナーゼは、基質であるヘムを始め、重金属、有機化合物、酸化剤、生理活性物質、紫外線などにより著名に誘導される。私どもはこれらの誘導機構を明らかにするため、ラットヘムオキシゲナーゼ遺伝子のクローニングを行い、従来Mullerらによって報告された同遺伝子5'側上流域を更に遡って約4.3kbの領域を持つクローンを新たに得た。cat遺伝子にエクソン1の一部を含む本上流域の欠失変異体を挿入し、ラットグリオーマ細胞(C6)に導入し、ヘミン、カドミウム、のヘムオキシゲナーゼ遺伝子プロモーター部への影響をcat活性の一時的発現により観測する系を作成した。その結果、約-3.3/-2.9kb領域にカドミウム特異的発現制御を司るエレメントの存在を示唆する結果を得た。しかし私どもが得た上流4.3kbまでの領域にはすくなくとも本細胞を使った系においてはヘミンによるcat活性の上昇は観測されなかった。
カドミウム特異的エレメントを見いだす目的で-3.3/-2.9kb領域をサブクローニングし、塩基配列を決定し、従来知られたエレメント、特にメタロチオネイン遺伝子で報告されているMREを中心に解析を行なった。その結果本塩基配列の中ほどにCTGTGCTCAGGGという配列が見つかり、これはMREのコンセンサス配列であるCTNTGCRCNCGG(N=any,R=AorG)に極めて類似した配列であることが判った。
そこでこのDNAフラグメントを放射性同位体標識してカドミウム処理したラット肝から調製した核抽出液を使いゲルシフトアッセイをおこなったところ、タンパク質-DNAのバンドが検出された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Ishikawa,M.Sato,M.Ito and T.Yoshida: "Importance of Histidine Residue 25 of Rat Heme Oxygenase for its Catalytic Activity" Biochemical and Biophysical Resarch Communications. 182. 981-986 (1992)

  • [文献書誌] T.Suzuki,M.Sato,K.Ishikawa and T.Yoshida: "Nucleotide Sequence of cDNA for Porcine Heme Oxygenase and its Expression in Escherichia Coli" Biochemistry International. 28. 887-893 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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