• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

変異トランスサイレチンのマススクリ-ニングとその分子病理学的研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 03670145
研究機関九州大学

研究代表者

鈴木 康代  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90226564)

研究分担者 鈴木 友和  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (20028517)
キーワード変異トランスサイレチン / マススクリ-ニング / アミロイド-シス / 家族性アミロイドポリニュ-ロパチ- / 分子病理学 / 蛋白単離 / 逆相高速液体クロマトグラフィ
研究概要

家族性アミロイドポリニュ-ロパチ-(FAP)第1型をはじめとして、トランスサイレチン(TTR)に起源をもつアミロイドが諸組織に沈着するアミロイド-シスは夫々特有の臨床像を有している。しかしアミロイド前駆物質である変異株TTRがいかにアミロイドに変換され、いかに固有の臓器親和性を持つのかその機構は明らかではない。これを解明する1つのアプロ-チとして無症候性のものも含め数多くの変異TTRをマススクリ-ニングし、その構造を決定し蛋白質工学的及び分子病理学的に検討を加えることを目的とした。我々はFAPの血漿診断法として血漿から3段階のクトマトグラフィで変異TTRを単離し二次イオン質量分析(SIMS)により一次構造を決定する方法を開発し、さらにセミミクロ化することに成功した。
本研究ではこの方法をより迅速化、簡便化、自動化してマススクリ-ニング用に改良した。
ステップ1.血漿0.3mlをハイトラップブル-(ファルマシア)で処理しアルブミンを吸着除去する。
ステップ2.PDー10で脱塩したのちエコノパックQ(バイオラッド)によりTTRを分離する。
ステップ3.凍結乾燥後TTRは逆相HPLC(ヌクレオシルC_<18>)により変異TTRを分離する。
ステップ1.2はシリンジを用いて注入し、従来の方法では3日を要していたものが1日で行うことができ迅速、簡便化をはかることができた。この方法により変異TTRのマススクリ-ニングをさらにすすめて、変異TTRの構造決定、物理化学的性状の検討によりアミロンドゲネシスの解明にせまりたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuyo Suzuki,Tomokazu Suzuki and Shuーichi Ikeda: "Enzymeーlinked immunosorbent assay of transthyretin revised for semimicro plasma diagnosis of familial amyloidotic polyneuropathy" J.Lab Clin Med. 118. 194-199 (1991)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi