研究概要 |
我々はすでに自己免疫モデルマウスのうち、MRL/lpr,gld,lpr^<cg>において血中のIgGをマウス骨髄由来ILー3依存性細胞株FDCーP2/185ー4に加えると、ILー3、ILー6、TNFαなどのサイトカインの産生を誘導ないし増強させることを蛋白レベル、遺伝子レベルで報告してきた。そして、正常マウスIgGをはじめ、NZB、NZB/wF1、BXSBなどの他の自己免疫マウスIgGには、このような作用はみられないため、MRL/lマウス脾細胞を融合して、モノクロ-ナルIgGを作製し、これを材料として、IgG遺伝子の解析を今回試みた。まずハイブリド-マ1G10を大量に培養し、poly(A)^+RNAを精製した。これを鋳型として逆転写酵素によりcDNAを合成し、PCR法にてIgGV領域のcDNAを増巾した。得られたIgGV領域のCDNAをプラスミド、PUC118、PUC119に組み込みdideoxy法によってDNA塩基配列を決定し、現在し鎖は完了した。さらにH鎖においても同様の事を行って解析中である。
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