研究概要 |
1.マウス子宮上皮細胞の維持に及ぼすグルココルチコイドの作用に関する研究。去勢成熟マウスにエストロゲンを3日間投与すると,子宮上皮細胞は増殖する。その後エストロゲンを投与しなければ,この増殖した子宮上皮細胞は死滅する。グルココチルコイドであるデキサメサゾンが,この子宮上皮の死滅を防ぐ作があるか否かについて検討した。その結果、(1)グルココルチコイドは,子宮上皮細胞の死滅を減少させる事(2)グルココチルコイドは,エストロゲン,プロゲステロン,アントロゲン等のホルモンと協調的に子宮上皮細胞の死滅を減少させる事を明らかにした。 2.マウス顎下腺のconvoluted tubulesの細胞の維持に及ぼす男性ホルモン,甲状腺ホルモンの作用。去勢雌マウス顎下腺のconvoluted tubulesの細胞は,男性ホルモンで増殖する。この増殖した細胞の維持に及ぼす男性ホルモン,甲状腺ホルモンの作用を検討した。両ホルモンともに増殖したconvoluted tubulesの細胞を維持する作用がある事を明らかにした。又一度男性ホルモンの作用を受けた顎下腺のconvoluted tubulesの細胞は,再び男性ホルモンが作用しても増殖しない事を明らかにした。
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