研究課題/領域番号 |
03670253
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
垣本 毅一 熊本大学, 医学部, 助教授 (20112352)
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研究分担者 |
大村 孝文 熊本大学, 医学部, 助手 (30185384)
尾上 薫 熊本大学, 医学部, 教授 (60037497)
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キーワード | コラーゲン誘導関節炎 / T細胞クローン / T細胞ワクチン / T細胞抗原受容体 / モノクローナル抗体 / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
1.ヒトII型コラーゲン(IIC)反応性T細胞クローン(K-102)のTCR遺伝子DNAの解析をひき続いて行い(スイスのロシュ社中央研究所グループとの共同研究)α鎖はV_<α8.2>J_<α37>であることが明らかになった。 2.明らかになったTCR遺伝子をベクターに組み込んで、トランスフェクトするrecipientT細胞として、K-102が由来したDBA/1マウスからPPD(purified protein derivative)特異的T細胞クローンを確立した。 3.トランスフェクトした細胞上に於けるTCRの発現を調べるために、Vβ12と異なるK-102細胞のクロノタイプ特異的単クローン抗体(MoAb)を作る目的で、K-102のT細胞ハイブリドーマ(BL-17)でマウスを免疫して試みたが、目的とするMoAbを得ることはできなかった。しかし、この過程で、BL-17は、IIC分子上の関節炎誘起エピトープが存在すると想定されている、CNBr分解フラグメントCB11に、適当な抗原提示細胞存在下で、native IICの10倍以下の低濃度で強く反応することが解かり、さらに親株のK-102自体もCB11に強く反応したことから、K-102は、arthritogenic epitopeに向けられたTCRを発現していることが確認された。 以上、K-102のTCRの構造の情報や、抗Vβ12 MoAbの作成、TCR遺伝子トランスフェクションのrecipient細胞の確立など、本研究の土台が漸く整ったので、ワクチン蛋白の開発とその機序の解析の研究を現在続行中である。
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