研究概要 |
C型肝炎ウィルス(HCV)と肝硬変・肝がんとの関連について疫学的研究を行う。 1.某赤十字血液センタ-の献血者集団における地域別・性別・年齢階級別HCV抗体陽性率を計算して、B型肝炎ウィルス(HBV)関連のHBsAg陽性率との類似点・相違点を調べ、HCV感染ル-トの究明を試みている。 2.某赤十字血液センタ-の献血者集団における地域別HCV抗体性率と地域別肝硬変・肝がんの罹患率や死亡率との相関を調べている。 3.HCVと肝硬変・肝がんとの関連を直接的に検討するために、某赤十字血液センタ-の約5,000人のHCV抗体陽性者のデ-タベ-スを作成し長期追跡研究を行う。採録した症例の個人識別情報、現住所、本籍地の情報を用い、当該の役所に住民票、戸籍抄本を照会・入手して生死を確認する。この際に個人の秘密厳守について十分配慮している。当該集団の無症候時のタバコ・アルコ-ルなどのライフスタイルについて調べ、肝硬変・肝がん発生との関連を明らかにして、1次・2次予防の手がかりを得る。 以上のように、当初の計画と大きな変更なく研究を実施している。なお研究費も計画にそって適正に執行している。
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