研究課題/領域番号 |
03670287
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岩田 孝吉 長崎大学, 医学部, 講師 (30203384)
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研究分担者 |
山本 勇次 活水女子大学, 文学部, 教授 (50114806)
松原 伸一 長崎大学, 教育学部, 助教授 (30165857)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 自覚症問診 / 絵シンボル / コミュニケーション / 聴覚障害者 / 社会適応 |
研究概要 |
1.基本的な自覚症を可視化する方法論の開発:聴覚障害者の受療に関するコミュニケーションの阻害を改善するために、我々は言語に頼らず、絵/シンボルによる自覚症の表現を試みた。 既存の文献からは、自覚症を可視化する手がかりが得られなかったため、著者から自由連想で可視化・作図を試みた。描いた過程は以下のとおりである;1.まず自分で自覚症状を絵に描いてみる、2.絵のみを他の人に見せどんな症状に見えるかを言ってもらう、3.絵を描いた際の意図と、見え方が異なる場合には、その理由を教えてもらい絵を改良する。このような過程を経ながら試行錯誤を繰り返しつつ作画を進めた結果、30種類の自覚症が可視化された。可視化・表現を進める過程で、以下の7つの経験則が得られた。(1)絵の単純化、(2)漫画的表現の回避、(3)顔表情の活用、(4)全身/局所の意識化、(5)対処行動活用、(6)周囲状況活用、(7)時間的経過。 2.可視化システムの試行と“わかりやすさ"の評価:7項目の原則で描いた絵の実際のわかりやすさを調べた。保健看護学生の場合は講義時間中に、手話通訳者と聴覚障害者の場合は、ろうあ協会や手話研究会の会場において図を見てもらい、個別の絵が意味すると思うところを、言語で記入してもらった。言語表現が十分でない障害者の場合は、通訳者が手話を言語に翻訳した。回答者の属性別に理解できた絵の数(平均値)を比較すると、学生群は28.0と高く、手話通訳者群と聴覚障害者(高文章力群)は25.5、25.6とほぼ同数であり、聴覚障害者(低文章力群)は16.6と低値を示した。典型的な絵につき回答者の属性別に、その絵を理解した人の割合を検討した。学生の理解は82%から100%と安定した高値を示すのに対し、他の群では理解度が絵によって大きく異なった。障害者の理解度が低い絵については、回答内容を考慮した上で絵の改善を試みた。
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