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1992 年度 実績報告書

血液型の遺伝子型と表現型に関する法医遺伝生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670294
研究機関群馬大学

研究代表者

松木 孝澄  群馬大学, 医学部, 助教授 (10126617)

研究分担者 中島 たみ子  群馬大学, 医学部, 助手 (40008561)
古川 研  群馬大学, 医学部, 教授 (90008227)
キーワード血液型 / 表現型 / 遺伝子型
研究概要

1.ABOの各型特異糖転移酵素遺伝子を検出するためのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)用プライマーを数種類再度試作して用いた。今年度は、採血時の抗凝固剤としてEDTA-3Naを用いることとし、全血から分離したリンパ球を出発物質として、SDS-Proteinase K-Phenol法により精製したDNAを検査資料として用い、合成プライマーを用いて各種条件でPCRを行い、その反応産物の検出の有無を検索した。その中から、比較的明確に反応物産が検出できた一組のプライマーについて、更にPCR反応条件を検討した。その結果、反応に用いるTaq DNA polymeraseの品質に大きなばらつきのあることがわかり、今回検討したゲノムDNA、プライマー、ポリメラーゼ(酵素)の組合わせで、最も良い酵素を製造しているメーカーとロットを特定するまでに多大な労力を費やした。また、反応液に添加する物質によっても検出バンドの特異性が影響を受け、最も強く影響を受けるのがMgCl_2イオン濃度で、酵素によってはゲラチン、Triton X-100、(NH_3)_2SO_4等の添加が良い結果を与える場合があった。至適条件でのPCR反応を用いて、O型とAB型の数名の人ゲノムDNAからO遺伝子の検出を試みたが、現在までのところAB型からは検出できず、O型からは例外なく検出できている。
2.5家系に於てこのO遺伝子検査方法で得られた遺伝子型と表現型より推定される遺伝子型に現在までのところ明かに矛盾の認められる例はない。
3.現在までに家系図作製のために14家系、53検体を収集し、他に341の独立の検体を収集し、その免疫血清学及び免疫遺伝学的調査を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Matsuki T.et.al.: "Approaches to Genotype Determination in the ABO System." Jpn.J.Legal Med.(suppl.). 46. 200- (1992)

  • [文献書誌] Matsuki T.et.al.: "on Red Cells from an Acute Leukemic Patients,Altered Expression of Blood Group A and H Antigens" J.Clin.Exp.Immunogenet.9. (1992)

  • [文献書誌] Matsuki T.et al.: "Approaches 0-gene Dentermination in the ABO System." Jpn.J.Legal Med.47. (1993)

  • [文献書誌] Furukawa K.et al.: "Comparison of Specific Reactivity of Monoclonal and Polyclonal ABH Reactive Antibodies." Jpn.J.Legal Med.46. 431-435 (1992)

  • [文献書誌] Furukawa K.et al.: "Detection of Blood Group H Antigens of Red Cells,Blood and Saliva Stains,and Hairs by Anti-H Reagents." Adv.Forensic Haematogenet.4. 425-427 (1992)

  • [文献書誌] Furukawa K.et al.: "Substrate Specificity of H-Decomposing l1→2 Fucosidases and Specificity of H-Reactive Agglutinins and Precipitins." Proc.XX11th Congress Int.Soc.Blood Transfusion. 1H-19 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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