研究概要 |
従来、我々の研究室でマウスIgE抗体産生の研究を長期進めていた経緯があり、今回サイトカインを用いたマウスIgE産生系を確立した。LPS刺激B細胞にILー4を添加する系で、マウスIgEを2mg/mlの微量定量法を開発した。さらに、ILー4誘導性IgE産生をILー2が阻止することを思い出した。(文献)これは、ILー2のB細胞に対する直接作用であり、1)ILー2の増殖能がILー4の分化誘導能を阻止すること。2)IgE B細胞の誘導を抑制することなどが挙げられる。また、抗原特異的IgE産生系も、invitroの系で確立した。これらのマウスIgEのinvitroの系を利用して、IgE産生抑制物質を、今後スクリ-ニングする方向で検討を進めている。もう1つの目的である種々のサイトカイン(ILー4,ILー2)の定量法の開発も順調に研究が行われており、現在、ILー4 dependent cell lineであるCT,EV,ILー2 dependent cell lineである。CTLLー2を用いてのM.T.T.assayで、ILー4,ILー2ともに、0.5u/mlの濃度で検出可能となった。また、モノクロ-ナル抗ILー4抗体による2抗体法で、ILー4はELISAにても検出可能となってきている。今年度の研究成果をもとに、来年度は、目的の研究を実行する予定である。
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