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1992 年度 実績報告書

サイトカインによるIgE抑制機構にもとずくI型アレルギー疾患治療への試み

研究課題

研究課題/領域番号 03670336
研究機関順天堂大学

研究代表者

平野 隆雄  順天堂大学, 医学部, 講師 (10165186)

研究分担者 廣瀬 俊一  順天堂大学, 医学部, 教授 (70010147)
奥村 康  順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
キーワードIgE / IL-2 / IL-4 / MTT / IgE産生抑制
研究概要

平成3年度において,IgE産生抑制物質として,IL-2を見い出した。さらに,サイトカイン微量定量法を,MTT法を用いて開発した。現在IL-4,IL-2,IL-6の微量定量を確立,アッセイを常時,おこなえる状態にある。in vitroのIgE産生系とくに,抗原特異的,非特異的な系において,IL-2がIgE産生を抑制することが明らかになったが,in vivoにおいてもIgE産生を抑制することが示唆された。我々は,現在,in vivo,IgE産生系(寄生虫感染マウス,DNP-KLHで過免疫したマウスを用いた系)に,IL-2を大量に投与し,IgEの抑制効果を確認している。さらに,平成4年度の研究目的であるヒトIgE産生系においても,新しい事実を見い出した。Spieberbergらも報告しているように,in vitro ヒトIgE産生系においても,IL-2がIgE産生を抑制することを,我々も確認した。さらに,他施設との共同研究においてin vitro,IgE産生抑制物質として,現在,臨床上用いられている気管支拡張剤との類以構造をもつものが,明らかとなってきた。この新事実はこれからのI型アレルギー治療の方向性として興味がもたれる。さらに,骨髄移植にみられる他臓器アレルギーを制御する物質としてIL-2が見い出され,I型を含む臓器アレルギーの制御にサイトカインが重要であることを示している。ともあれ,サイトカインによるIgE抑制機構を利用してI型アレルギー疾患の治療に展望が示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Miyajima H.: "Suppression by IL-2 of IgE production by B cells stimulated by IL-4" J.Immunol. 146. 457-462 (1991)

  • [文献書誌] Usui M.: "Construction of a monoclonal antibody against Igh-7^a" Immunogenetics. 37. 301-304 (1993)

  • [文献書誌] Takai,S.: "Increased IgE level as a marker of Host Versus Graft disease inhibition of this home with a monoclonal antibody to IL-4" Cell Immunol. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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