研究課題/領域番号 |
03670354
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松橋 信行 東京大学, 医学部(病), 助手 (10221590)
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研究分担者 |
大西 真 東京大学, 医学部(病), 助手 (00183236)
児玉 龍彦 東京大学, 医学部, 助手 (90170266)
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キーワード | 消化器癌 / 遺伝子治療 / ras / ファルネシル化 / HMG CoA reductase 阻害剤 / farnesyl:protein transferase |
研究概要 |
平成5年中には特異的なfarnesyl:protein transferase阻害剤が利用可能にならなかったため、HMG CoA reductase阻害剤であるsimvastatinによる発癌抑制実験を、前年度に引き続き、肝癌を自然発症するC3Hマウスを用いて行った。対照群のマウスの発癌が予想よりおそく、まだ最終結果が出ていないが、少数例の予備的検討では、simvastatin投与群の肝癌発症が抑制される傾向がみられた。 一方、臨床面では、他に有効な抗癌療法のない末期癌症例に、インフォームド・コンセントの下にHMG CoA reductase阻害剤を投与し抗腫瘍効果を検討したが、癌がすでに高度に進行していたためか明かな抗腫瘍効果は認められなかった。
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