研究概要 |
ヒト正常胃粘膜上皮細胞内でのムチンprecursor蛋白のsubunitは、約60K Daで,120,180,240K Daのprecursor蛋白が認められ,rowgh ER内でSーS結合にて4量体まで合成され、その後ゴルジ装置に輸送されることが明らかとなった。今年度の検討では、一部に言われている様にOーglycanを主にするムチンでも血清型糖蛋白と同様に細胞内輸送においては、NーGlycanの存在が重要で、云ゆる高マンノ-ス型〓鎖が関与するという所見は.否定的であった。 一方、癌細胞には、主にSignet ring cell lineを用いて検討したが、subunitのsizeは、程.正常と同じ程度のcore proteinを有すると考えられたが、premdtureなlow.molecular wey Gのままで分泌されるものがあり、この様なtypeの癌細胞では、細胞内輸送、分泌には、Nーglycanの存在、〓子が重要であると思われた. 以上の検討は主にヒト胃〓膜上皮細胞で行なったが、胃体部、前庭部共に同じ動態を示した。又.大腸上皮細胞でも検討を行なったが、muclin crre蛋白としては程、同じsizeであった。 ヒト新鮮胃粘膜上皮細胞より、RNA抽出後、Oligo(dT)celluloseカラムで、mRNAを分離し、ウサギ、relticulocyte lysateを用いたin vitro trunslationを行ない、productsを検討すると、上記のcell cultureの所見と同じく、3KDaのsignal sequluceを有する60KDa.のmucin cure proteinを同定した。
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